バイク置くところないからどこか持ってって。それが地獄の始まりだった。



どうしても急遽長野にバイクを置けなくなってしまって、実家にバイクを持っていくために、な、なんと長野県佐久市から鹿児島県鹿児島市まで超ロングツーリングをしてきました。しかも生まれて初めてのソロツーリングです。死亡確定か。まさに追い出され状態で、耳には「盗んだバイクで～」な尾崎豊がリフレインする１５の夜状態。涙目で夜に出発しました。

まだ航続距離１００ｋｍくらいが限界なのに、ほんとに死にそうになりました。実に一人で１０００ｋｍ超のロングロングツーリングです。でももう方法はこれしかなかったので、よい経験にはなったかなあ。それよりも今生きていることに感謝しなくてはいけません。

前半戦のコース

浅科IC～関越道～長野道～信越道～中央道～名神自動車道～阪神高速

もう危険なのは分かっていたので、可能な限り高速を使いました。こんなに長い距離走ったことなかったので、いつガス欠になるかわかんなくて（バイクはランプしかつかないので心配）ひやひやでした。しかも夜に出発です。だから眠いのです。一番怖かったのは深夜の中央～名神。セガマニアな人がいたら聞いてください。ジッピ－レースっていうセガのゲームがありましたよね。若い方はネットで調べてください。まさにあんな状態。人の車線を後続車がどんどんつぶしてきます。私が走っている道を平気で後ろから割り込み、車間がなくなるというビデオゲームもびっくりのきびしー状況でした。

さらにみんな飛ばす飛ばす。普通車線にいても、追い越し車線にいてもトラックがXXXｋｍで突っ込んできます。私も頑張る。大型バイクで良かった。。。たぶん運転技術もないのに、逆に中型バイクで夜の名神とか走ったら大変だと思いました。下手の私でも直線はパワーでそこそこできるから良かったです。でも深夜の眠たい名神って単調なんだ。道はまっすぐばっかり。ICの看板を見てもいつも同じ、ちょっとづつしか変化がなくて、そして大事故とか起こるのかなあ。とか、私ってどうなるのかなあ。とかいろいろなことをぼんやりと考えたりしはじめて。。。おいおい、くたばるのか。大丈夫か。ってところでした。

でもほんと車間とか大切だなあと思いました。食事は緊張のあまりできずに、ラッキーって思った名古屋IC付近のモーテル（っていうかインターチェンジ内にホテルがあります。あ、もちろんエッチくないところですよ。）が満室でさらに涙目。て、徹夜しかないかなあ。とちょっとだけ仮眠をとって名古屋を越えて。

次の恐怖が阪神高速、降りられないというか、降りるタイミングが分からないのです。仕事で大阪にいったり、梅田は大好きなのですが、そりゃ車できたこともないし、ましてやバイクでなんて状態で、吹田ICから阪神高速に入ってからがもうわかんない状態。途中で（このとき深夜３時くらい）いわゆる族の方々が３０台くらいで高速に入ってきてて、深夜のタクシーとプープーやりあってて、もう怖い怖い。私仲間じゃありませんから、っていうか皆さん道教えてください。。。なんて聞けるわけもなく、すでにFUEL　BINGOが点灯してすでに１時間くらい。深夜に空いているガソリンスタンドもなく。燃料も道も未来もなかった大阪環状でした。族の人たちはタクシーにはからむけれども、バイク乗りには構わないようで、命救われました。

そんな絶望気味で惰性で走っていた頃、高速のガードレールから新大阪にいくときの橋が見えたのです。もう嬉しかったね。あれは戦場にかける橋だね。って思った。橋がきらきらと輝いてOSAKAって思えました。この橋はいつも新幹線降りて梅田にタクシーで移動するときに見る橋なので、きっと大阪中心はこの辺だっと心を決めて降りました。これは良かったです。でも、ご存知の方も多いと思いますが、大阪の市街地、特に中心部は極端な一方通行なのです。イメージでいうと、新宿通りとかさ、２４６とか、靖国通りみたいな道がすべて４車線の一方通行になっているのです。もちろん私もそこそこは知ってはいたけれども、実際に走ってみると、希望する方向に進めません。というか、どう走っても大阪からはずれるように誘導されてしまって。御堂筋とか、聞いた道ばかりなのですが、もうガソリンもアウト気味で、ひとまずその辺の道端にバイクを止めて手を振ってました。

深夜の大阪市街、族の人たちもなく、タクシーの人もなく、道行く車は猛スピードでとおりすぎるし、JAFかあ。会員じゃないけどなあ、高いなあとあきらめかけたそのときでした。「どうしたんですか（大阪風イントネーションで）」と若者が、というかどうみても中高校生くらいの若者がスクーターで声かけてくれました。っていうかどうみても無免、でもそんなことをいってはられません。事情を話すと、「ついてこれますかー、だめならいっしょに押しますはー」といって２４ｈのGSまで誘導してくれました。なんとかガソリン、持ちこたえました!!涙。このときほど助かったと思ったことはなかったです。すーすーとかいってたのはリザーブタンクへの切り替えだったみたいで、以外とリザーブタンクの容量があり、にいちゃんにもバイクにも助けられ。なんとか燃料補給です。

しかも助けてくれた中高生のにいちゃん、お礼は要らないって断るし、連絡先も教えてくれずに、ささっとスクーターで消えていきました。ほんとにありがとう！！若者よ！！でももしまた会えたらぜひお礼させてください。無免とか言わないから。でもほんとに大阪っていい人おおいなあ。東京じゃありえねー。はあ。としんみりいい気持ちになって、めざすは大阪南港。今度は一方通行は環状線に乗って回避して到着しました。だいたい朝５：００くらい。

佐久から諏訪湖をとおって、塩尻峠をとおって松本の方のBMWディーラーまで、人生最初にして最長距離のツーリングに出かけてきました！！
塩尻峠の前の長野自動車道を避けての裏道は３０を超えるこまかいきついカーブが連なる峠道で、へろへろながらも、２速と３速との間を切り替えしまくって乗り切りました。松本＜＞佐久方面の近道なのか、巨大なバスもカーブ直後にどどーんと出てきたりとスリリングでした。



ディーラーでは、念願のヘルメットを入手しました。それまでは教習所いくためのホームセンターで買った激安のジェットヘルメットでした。。
純正のSystem 4 EVOの限定色の青があったので、こちらのサイズをチェックしてちょうどあうものがあり、良かったです。すごいフィット感で、風きりの恐怖がなく、かえってスピードがどんどん出そうで怖いくらいです。
そして、バイク用のスーツもしっかりとしたものがなかったので、こちらもカタログとかをもらって、ベリースーツっていうのを注文しました。バイクと同じ黄色らしく、楽しみです。
それとBMWのディーラーの方から白馬のミーティングのお誘いをもらいました。　なんだか試乗やバーベキューやイベントいっぱいで楽しそう。これは行かなくては。が私自身の沖縄仕事が入っていてちょっとがっかりです！！行ってみたかったなあ。

帰りはさすがに恐怖の峠ルートはパスして有料道路経由で佐久へ。なんとか無事長距離ツーリングを終えました。感想は楽しかった！！ようやくScarverの乗りかたが少しわかってきた気がします。４速や５速にかかってしまうと、意外と快適で、隣のR1200Cにもペースを合わせてついていくことができます。一方で、非力で狭い低速をうまくコントロールしなくてはなあと思いました。そして車間距離も大切です。安全にと車間を空けすぎると、公道ではかえって危険な割込みされるリスクもあり、速度に応じた微妙な車間が重要だなと痛感しました。

2005/7/24
今日はちょっとしたことで、近くの長野のバイク屋さんのひとにばったりと会って、そのままあろうことか、群馬の高崎の近くまでツーリングに行ってきました。



もちろん自己最長記録の更新です。高崎のヤナセオートBMWまでいったのですが、碓氷峠はもうバイクのひとも多く、私が怖いよーってカーブを曲がっていたら、その脇を、
アウトからぶいぶいーってカワサキのバイクが抜いていく一こまもありました。



霧や雨にあたられて、夕暮れで光がほとんどない状況を走ることがあったり、軽井沢から安中榛名まではひんやりとしていたりしました。



さまざまな気候条件の中、なんとか最長距離のツーリングはだいぶ運転技術の向上に役立ったかも。特にうまい人たちと一緒に乗るというのはついていく勇気がつくような気がします。真ん中の位置で助かりました。