Wiresharkの大規模バージョンアップとなる4.6が公開されました!機能面では新たに散布図を作成するPlots画面が追加されました。ライブキャプチャの動的圧縮に対応し--compressオプションでtsharkでも使えます。時刻はISO8601に統一、Windows版のnpcapは1.83に、macOSではuniversalバイナリに統合され、tcpdumpが提供するプロセス情報、メタデータ、フローIDなどもwiresharkで解析できます。またtsharkのGオプションが大幅に拡張されています。変更点や追加プロトコルも多数。

コピー機能が強化され、「HTMLとしてコピー」「整列テキストコピー」などが追加されています。EUI-64フィールド型の内部表現がbytes型に変更され、比較が柔軟になりました。NTPではNTSによる復号に対応しています。MACsecでは、MKAまたはPSKを使った復号対応が強化されています。TCPストリームグラフ の単位がSI接頭辞付きに変更されました。カスタム列 での数値ソート、ISO形式表示、複雑式対応を改善しています。Lua に float / double 関数を追加。またLuaではLibgcrypt対称暗号関数も使えるようになっています。入出力グラフ画面の最小幅縮小。X.509証明書のエクスポートが追加。HTTP/HTTP2でZstandard圧縮サポート。MPEG2 TS/PESストリームで「追跡>ストリーム」で音声や動画を抽出できます!DNP3 が統計>対話・終端で利用可能。


Luaのbit/rex_pcre2ライブラリ が require 経由でも正しくロードされるよう修正(Issue 20213)。パケットリスト表示の1行制限(Issue 14424)。 ethersファイル にEUI-64対応(Issue 15487)。 Hex DumpのImport機能強化(Issue 16193)。タイムスタンプ付きHex Dump出力(Issue 17132)。 Wireshark4.6更新もう少し追加。Luaにて「統計>対話」の操作ができます。HTTP/2の3GPPセッション追跡 がオプションになり、IMSI情報を追加可能に。JSON出力(no-duplicate-key) がGUIでも利用可能。ダークモードをOS設定に寄らずに選択できます。そのほか多数。新たにサポートされたプロトコルはAKP、Binary HTTP、BIST-ITCH、BIST-OUCH、Bluetooth Android/Intel HCI、COSE関連、DECT NR+、DLMS/COSEMなどです。

ダウンロードは https://www.wireshark.org/download.html