少しだけ花粉が楽になった今日はお茶の水でベンダ試験連続受験です。仕事柄たくさんベンダ試験は受験するのですが、精神力の消費が激しいです。今回受験したのはOMG(Object Management Group)実施のUML2.0 fundamental試験。UML2.0に関連して、UMLダイアグラムの基本的や用法や定義などを問うOCUPのエントリー試験です。幸いにも、合格ラインが低いこともあり、なんとかパスしてきました。以下簡単な感想を。

2007-3-6
OMG-Certified UML Professional Fundamental Exam
UM0-100J Japanese
→UTI:UML教育研究所(http://www.umlcert.org/)

試験はUMLの基本的な図の用法や定義が主体なので、普段からお仕事でUMLで設計されている方は特段の準備をしなくても大丈夫かもしれません。ただし、ローカルルールの書き方ではなく、標準ルールで出題はされるので、さらっとでよいので、UML2.0の仕様書などをチェックしたり、UML初めての方や仕事で使わない方は比較的この試験の合格ラインが低いことが幸いして、(私も含めて)詰め込みでなんとかなります。各種問題集を1日こなしていればなんとかなるかも。UML自体は設計や実装はもちろん、ビジネスプロセスとかを語ったりするときにも広く語られるようになってきているので、IT関係以外の人でも知っておく価値がでてくるのかもしれません。

UML1.0世代からそんなに進歩していなかった私は条件式ができたりコンポーネント構成図とか増えてたりと、若干戸惑いましたが、UML2.0って、すごく実装を意識している感じがしました。MDA、いわゆるモデルドリブン開発がきちんと実装までつなげられるように、UMLの定義として、最終的な自動コード化まで結びつけられるような工夫がされている感じがしました。


以下、私が個人的に感じた重要な対策ポイントとしては以下になります
○UML2.0の変更点をおさえておくとよいと思います。
  図の追加や条件式、真偽など、UML2.0で変わったところは確認しておくとよいと思います。
○重要ダイアグラムは記法はもとろん、しっかり定義までおさえておくとよいと思います。
   非常に重要だと感じたのは
   ●クラス図
   ●ユースケース図
   ●アクティビティ図
   ●コンポーネント図
   あたりでしょうか。最低これだけは詳細まで確認しておくとかなりよいと思いました。
○ダイアグラムは書かなくてよいので、読み取れるようにしておきましょう。
  やはりUML2.0の基礎の試験であること、そして、試験がCBT(Computer-Based Test)で実施されていることも影響しているのですが、実際に仕様を与えられてダイアグラムを書いてください。というような出題はありません。そのため、洗練したモデル化ができるかどうかとか、モデリングのセンスとかは一切関係ないです。ご安心を。
   一方で、他人の書いたダイアグラムをきちんと読み取って、選択肢から最適な答えをひとつ、ないしは複数選ぶということが求められます。しかもダイアグラムのエレメント名が実際のシステムと異なり、感情移入しにくく、とても勘違いしやすいので気をつけてください。そのため、きちんとUMLの定義と記法をおさえておいて、そのルールに基づいて図を読み取らなければなりません。
○問題文はとにかくしっかり読んで、主語、術語をはっきりしておくとよいと思います。
   選択肢の日本語は米国の試験のローカライズのため、例によって、非常に迷いやすい日本語の文章で、通読しただけでは??となってしまうことも多いです。そこで、問題文はしっかり読んで、主語、術語をはっきりさせるとよいと思います。あやしいなあと思ったら、「English」ボタンをクリックして、問題文、選択肢ともに、英文を確認すると理想です。

以上これから受験される方、がんばってくださいませ!!